こんにちは。野球トレーナーの纐纈です。
金曜日は、私の母校でもある岐阜県立中津商業高等学校の硬式野球部へサポートに行ってきました。
中津商業高校は、今年で6年目のサポートとなり、この夏の大会でのサポートも6回目になります。
高校野球と“最後の夏”への想い
高校野球は、2年と3ヶ月という限られた時間で引退を迎えるため、今の3年生がついこの前入学してきたかのように感じてしまい、本当に時の流れの早さを実感します。
高校生にとってこの“夏の大会”は、1年の中でも特別な意味を持つ大会。
仲間と一緒に過ごしてきた時間の集大成であり、最後に同級生と一緒に戦う、かけがえのない舞台です。
私自身は、高校3年生の時にメンバーに入ることができず、スコアラーとして最後の大会に関わりました。
本来ならスタンドで応援する予定でしたが、当時のキャプテンの言葉でベンチに入ることができた経験は、今でも心に残っています。
どの試合も真剣勝負ですが、やはり“最後の夏”だけは格別。
選手たちの集中力、想いの強さは、他の大会とは比較にならないものがあります。
トレーナーとしての関わりと成長
私は現在、中津商業高校で選手の個別コンディショニングを中心にサポートを行っています。
前回ケガで練習に参加できなかった選手が復帰していたり、新たにケガをしてしまった選手がいたりと、さまざまなケースに対応する機会があります。
これは私にとって、理学療法士・トレーナーとして成長させてもらえる非常に貴重な現場です。
特に意識しているのは、「私がその場で解決する」ことではなく、「選手自身が自分の体と向き合うためのヒントを与えること」。
たとえば、手術後の選手には病院での指導内容を確認し、実際に目の前で動きを再現してもらい、正しくできていれば継続、間違っていればその場で修正します。
また、プレーは可能でも痛みを抱えている選手には、痛みを最小限にしながらプレーを継続できるよう、評価の上でストレッチやエクササイズを指導しています。
分離症などでドクターストップがかかっている選手には、制限の中でできるトレーニングを一緒に行っています。
指導者との連携と“信頼”の力
私が現場で選手に行った対応は、必ず指導者の先生方に報告しています。
時には、試合出場を控えた方がいいといった提案をさせていただくこともあります。
こうした提案を、選手起用の判断材料の一つとして受け入れてくださる指導者の皆さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
中津商業高校は、7月6日に夏の大会初戦を迎えます。
私はできる限りグラウンドで応援し、選手のために全力を尽くす予定です。
トレーナーの喜びと、次世代へのエール
選手たちと一緒に「勝ち負け」に一喜一憂できるこの環境は、トレーナー冥利に尽きます。
私自身が選手として叶えられなかった夢を、今はトレーナーとして共有できることに、深い喜びを感じています。
これから野球トレーナーを目指す方や、すでに現場に立っている方にも、
ぜひこの“現場で味わえる熱量”を感じてほしいと思っています。
オンラインセミナー開催のお知らせ
現在、私は「野球トレーナー支援事業」として、インスタグラム@physio_koketsuを中心に情報発信を行っています。
近々、全6回にわたるオンラインセミナーを開催予定です。
その前には、無料のセミナーも開催します。
野球トレーナーを志す方、ボランティアで活動しているけど仕事としてはまだ確立できていない方、そんな方々にとって、大きなヒントときっかけになる内容です。
今後はインスタグラムだけでなく、XPT_koketsu(旧Twitter)やこちらのnote・ブログでも発信していきますので、少しでも興味がある方は、ぜひご参加ください。
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