こんにちは、トレーナーの纐纈です。
今回は、特に中学生や高校生の野球選手に向けて、メディシンボールスロートレーニングがスイングに与える影響について説明をします。
前回の記事では今回の内容の手前の記事を書いているので、まだご覧になっていない場合は先にコチラの記事から読むと理解が深まります💡
このトレーニングのポイントは、スイングスピードを上げるだけでなく、体を効率よく使う方法を身につけられることです。
「スイングスピードをもっと上げたい」
「もっと遠くに飛ばしたい」
と思っている選手たちにとって、このトレーニングがどれほど役立つか、わかりやすく解説していきます!
スイングスピードを上げる捻転差(ねんてんさ)とは?
スイングスピードを速くするには、まず体の捻転差を理解することが大切です。
これは、簡単に言えば体をねじる動きから生まれる力を活用することです。
監督やコーチ、指導者からは割(わ)れと指導されることも多いと思います💡
捻転差の仕組み
スイングの際、下半身と上半身が異なる方向にねじれる、捻転差と呼ばれる動きが生まれます。
この動きがバットを振る力やスピードを加速させる源になります。
例え:ゴムバンド
ゴムバンドを両手で持ってねじると、手を離した瞬間に元の形に戻る力が働きますよね。
この反発する力が大きいほど、勢いよく戻ろうとします。
スイングでも同じで、体をしっかりねじることで、強力なスピードを生み出せるのです。
ストレッチ・ショートニング・サイクル(SSC)の活用
次に、スイングスピードを上げるもう一つの鍵となるのがストレッチ・ショートニング・サイクル(SSC)です。
これは、筋肉が伸びてから縮むという動作を利用して、より大きな力を発揮する仕組みです。
ストレッチ・ショートニング・サイクルの仕組み
例えば、ジャンプをする時を想像してみてください。
膝を軽く曲げてから飛び上がると、高く飛ぶことができます。
この曲げて伸びる動作がストレッチ・ショートニング・サイクルの一例です。
スイングでも、筋肉を伸ばして縮める動きを活用することで、さらに力強いバットスイングが可能になります。
例え:バネ
バネを引っ張ってから手を離すと、一気に縮んで大きな力が生まれますよね。
スイングでは、体を伸ばす動作がバネを引っ張る部分にあたり、振り抜く瞬間が縮む動作にあたります。
この連動が効率よくできるほど、速いスイングが実現します。
捻転差とストレッチ・ショートニング・サイクルの関係
捻転差で生まれる力とストレッチ・ショートニング・サイクルで発揮する力を組み合わせると、スイングスピードが大幅に向上します。
この2つを意識したトレーニングを行うことで、自然と効率的な体の使い方が身につきます。
メディシンボールスロートレーニングがスイングに与える影響
では、具体的にメディシンボールスロートレーニングがどのようにスイングスピードを向上させるのかを見ていきましょう💡
このトレーニングは、全身を使った捻転差とストレッチ・ショートニング・サイクルの活用を促進する効果があります。
トレーニングの目的
メディシンボールを使った投げる動作は、スイングと似た体の使い方を要求します。
これにより、以下のような効果が期待できます。
- 全身の連動性を高める
- 腕や肩だけでなく、下半身や体幹をうまく使う感覚が身につきます。
- これにより、スイング時に地面の力を体全体から効率よくバットに伝えられるようになります。
- 捻転差を拡大する
- トレーニングを続けることで、体幹をねじる範囲が広がり、より大きな力をためることができます。
- ストレッチ・ショートニング・サイクルの強化
- 投げる際に筋肉を伸ばして縮める動作を繰り返すため、ストレッチ・ショートニング・サイクルを効果的に活用できるようになります。
具体的な効果
研究によれば、メディシンボールスロートレーニングを取り入れた選手は、スイングスピードが向上するだけでなく、バットでの打球速度や飛距離にも良い影響を与えることがわかっています。
まとめ
メディシンボールスロートレーニングは、捻転差とストレッチ・ショートニング・サイクルを効率的に活用できるトレーニング法です。
このトレーニングを通じて、スイングスピードを上げるだけでなく、打球をより速く、より遠くに飛ばす力が身につきます。
また、全身の連動性を高めることで、体への負担を軽減し、ケガのリスクを減らす効果も期待できます。
次の大会では勝つために、ぜひこのトレーニングを取り入れてみてください!
正しいトレーニングは必ず成果を生む!ということを胸に、日々の練習を楽しんでいきましょう!
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